こんにちは、かたせうみです。
今日は、熊川哲也率いるKバレエのホープ、宮尾俊太郎が座長を務めるバレエ『GENTS(ジェンツ)』を見に行ってきたのでレビューします。
バレエに興味ない人も、読んでみてね。
まずは、ジェンツの紹介から致します。
バレエ『ジェンツ』とは??
バレエ『ジェンツ』とは、熊川哲也のバレエ団「Kバレエカンパニー」の設立15周年を記念して、プリンシパルである宮尾俊太郎を座長に、若手俊英の男性ダンサー5人で結成したパフォーマンスグループです。
ホテルのディナーショーでの活動や、単独劇場公演等をしていて、札幌公演は1日のみ2回目。
ディナーショーではなく、劇場での公演となっています。
場所は札幌大通りにある、「わくわくホリデーホール」となっています。
という事で、会社早退してやってきました、わくわくホリデーホールへ
勇んでやってきたものの、早々に到着して、入れません。
とりあえず、平日の夏を満喫するため、友人と軽く食事をする事にしました。
写真がうまくできたので、あげておきま~す!(どやっ!)
午後6時『ジェンツ』開場
午後6時、わくわくホリデーホール開場しました。
プログラムを買おうと思ったら、有料プログラムは無し。
入り口で配っているのが、プログラムでした。
『ジェンツ』構成と感想
まずは、軽くオープニング。
5人でパフォーマンスが始まります。
やっぱり動きがしなやかで美しい・・。
たまに記事にも書いているのですが、私もバレエを習っています。
子供の頃からじゃなくて、大人になってから。
7年目くらいですね、まったく上手くありません。
開脚もつきませんから・・・。
で、今日は先生に「しっかり見てきて!!」と言われましたが、そんなね~、一朝一夕でできる動きではないんですわ。
で、オープニングが終わると、ゲストギタリストのソロ演奏が始まります。
3曲ほど披露。
ゲストギタリストは「沖 仁」さんです。
ちょっと選曲が渋すぎた・・・。
(『禁じられた遊び』とか『ロミオとジュリエット』とか・・・)
前半は小作品
ギターソロが終わり、前半は宮尾俊太郎振り付けのコンテンポラリーダンスの小作品です。
作品一つにつき、ジェンツのメンバー一人プラス、女性ダンサー一人の構成。
作品は、ベジャールやノイマイヤー風から、クラッシック風なものまで。
あまり前衛的な振り付けではなくて、どちらかというとスタンダード。
なので、創作を見た事ない人でも楽しめるようになってます。
ですが、現代バレエなので、作品の好みは分れるところでしょう。
公演が終わってから友人と感想会をしたら、好きな作品は真っ二つに分かれました。
そして、前半は素敵にあっという間に終わった・・。
後半は、一つのストーリー
小作品が終了し、休憩20分を挟み、後半の演目は『AIR TERMINAL』。
空港で搭乗待ちをしている、サラリーマン(?)達が繰り広げる物語。
台風で飛行機が遅れて、物語は進んでいきます。
途中、生ギターに合わせてソロパートが入ったり、出会いがあったりと、色々想像させられます。
そして最後は・・・。
あれは夢の世界だったのか、違う世界線だったのか?
それとも、やっぱり現実?
なかなか面白い作品でしたよー。
『AIR TERMINAL』が終わると、ギターソロを挟んでフィナーレです。
フィナーレは、創作クラッシック。
華やかなチュチュを着た女性ダンサー達と、正統派王子の衣装で踊る5人。
古典の技が煌めきます。
コンテもいいけど、やっぱりクラッシックは豪華。
特筆すべきは女性ダンサーのレベルです。
ジェンツという事もあり、男性メインで目がいきがちですが、女性ダンサーはもう、きれいに足が開いていて、中心軸がブレずにピタッと止まる。
いくら男性がサポートしてても、あんなに早く、くるくる回れませんよ。
カーテンコールは会場総立ち。
クラッシックの幕ものではないので、セットもほとんどなく、個人的には少し寂しい印象ではありましたが、久しぶりに生き馬の目を抜く世界で生きている人のエナジーを感じることが出来ました。
ことバレエ業界において、容姿とも優れた男性ダンサーを集めるのは、容易ではないと思いますが、よく5人も集めたなと。
やっぱり時代は変わってきたのかな??
とても嬉しいです。
でも、ジェンツ5人のうち、3人が熊川哲也ヘアーなのは、どうしたことでしょう??
もう、親分がすごすぎて、無意識に髪型が熊川ヘアーになるのでしょうか?
うちの先生も(熊川哲也の少し年下)、熊川哲也の全盛期は、男性ダンサーはみんな熊川哲也にあこがれて、あの髪形(当時は結構なパーマヘアだった)を真似していたと言っていたし。
そして、踊りも、ほとんどが熊川色。
仕方ないけど、あの人の影響力は高すぎます。
もう、ほぼ皆さん「俺がク・マ・カ・ワです!」という、心の声がだだもれてきています。
こんな風に書きましたが、日本人で男性のダンサーの場合、十数年前までこういったアピールが弱い人ばかりだったので、これからはもう、どんどん自分の踊りを踊って欲しいですね。
アピールが出来るという事は、それだけ練習した証ですから。
作品全体の印象としては、素晴らしい所もあったけど、ディナーショー向けに構成されてるのかなという感じを受けました。
一つ一つは素晴らしいけど、全体的に華が少なくおとなしめ、大きな盛り上がりを除して、小さくまとまった舞台だったと思います。
ではここで、ジェンツのメンバーについて、僭越ながら寸評を書きたいと思います。
宮尾俊太郎
Kバレエの現プリンシパルにして、『ジェンツ』の座長。
この写真は、結構前のものですね(?)
今日はね~、調子悪かったと思います、この人、回転とか・・・、特にアラセゴンターンとか・・。
ケガとかしてるのかな~・・?
ちょっと太ったのかな~・・、貫禄ありました。
杉野彗(スギノケイ)・篠宮佑一(シノミヤユウイチ)
実は、ちょっと二人の区別がつかないというか、思い出せずに写真のみ。
ごめんなさい。
美しかったことは、おぼえている。
益子倭(マシコヤマト)
今日の5人の中では一番筋肉質。
高い身体能力で、野性的な踊りが印象的。
今日一番切れのある踊りをしていたのはこの人。
上の二人は、どちらかというと優雅で色っぽかった。
栗山廉(クリヤマレン)
5人の中では、一番の若手で長身でスリム。
顔も小さくスタイルも良い。
典型的なダンス―ル・ノーブル(王子様的)で、フィナーレのピルエットは、この人が一番きれいだった。
長身の為か、ジャンプが少し低めですが、長い手足と美しいポジションで、まさに王子様。
Kバレエにいて、熊川色がつかないのは珍しいと思う。
実は、Kバレエでデビューする前に、某バレエ教室が発表会の時、男性ゲストとして呼んだ事があり、その時たまたま見ることが出来て、以来心の中でずっと応援してます。
その発表会、この人の周りだけスポットライトが当たっているようだった・・。
と、いう事で、帰ってきて速攻で書いた『ジェンツ』のレビュー。
本日の記事はこれで終了です。
読んでいただき、ありがとうございました。
こちらは、併せて読んでいただけると嬉しい、バレエ、おススメ漫画です。