我が家の娘が、ついにペン字を練習し始めました。
世はPCが主流になり、なかなか手書き文字に出会ったり、人に文字を見せる機会も少なくなりました。
だけど、ちょっとした時に訪れる字を書く機会と見せる機会。
冠婚葬祭の記帳だけではありません。
ちょっとした伝言やメモ。
そこに現れる手書き文字・・・。
子供っぽい字や癖字だと、いくら仕事ぶりがよくてもがっかりしますよね。
逆に、美しい文字だと『おおっ!!』と一目置かれます。
字の上手いヘタは、生まれつきと思われがちですが、実は練習すればかなり上手くなるのです。
ヘタな字がコンプレックスで、練習してそこそこ上手くなった私の話。
生まれつき字が上手な人っていますよね。
本当に羨ましいです。
私は昔、すごく字が汚かったんですね。
ワープロもPCもない時代でしたから、猛烈に恥ずかしかったです。
字が上手い人って、頭も良さそうに見えるし、字を見た途端3割は美人に見えるから不思議です。
それで、小学校時代物凄いコンプレックスを持っていた私は、遂に親に頼み込んで、通信講座でボールペン字を学習する事にしました。
実は当時、習字も習っていて、そちらは準初段を持っていたのですが、習字とペン字って全く違って、鉛筆文字が全くダメだったんですよね、なんでしょうね、あれ・・。
しかも、習字の級や段って、長く習っていれば、あまり上手じゃなくても貰えるんですよね・・。
話は戻って、ペン字の話。
私が選んだ教材の名前は『エーカン』。
この名前を見て、『あっっっ、あれか??』と思った人、同世代かもしれません。
『エーカン』は、中高生向けの雑誌や新聞の日曜版などに、日ペンの美子ちゃんと並んでよく広告が載っていました。
通常のペン字講座と違って、クルミ運動的な器具を使い、指を柔らかくし(?)トレーニングしてから文字を練習するという、画期的な教材です。
写真がちょっとないのですが、教材は、指をトレーニングする器具(エーカン)と、ボールペンの持ち方を矯正するサックのようなもの。
それから、練習帳です。
大人が見ればそれはもう胡散臭い教材だと思うんですけど(余談ですが、この時期に流行った教材として、「イングリッシュアドベンチャー」・「睡眠学習機」等があります。)私はもう、藁をもすがる思いで必死に練習しました。
もう、全集中ですよ。
説明書には、エーカンという器具でのトレーニング方法が書いてあり、字を練習する前に10分程カシャカシャと、指のウォーミングアップをするようにと書かれています。
(後にこれは、ビデオ解説となったらしい・・。)
知らない人が見たら、そんな眉唾商品に数万払うとか、アホですかって感じです。
それでも私は眉唾商品「エーカン」を使って一生懸命トレーニングしました。
ボールペンの持ち方も矯正しました。
そうしたらね・・・。
上手くなったんですよ、本当に・・、字が・・。
日ごとに変わっていく私の字を見て、友人もすごくビックリしていました。
上手くなったと言っても、筆耕ができるほどではないし、お手本のような美しい字ではありません。
だけど、取り敢えず字のコンプレックスは解消できたし、それなりの字が書けるようになったので、ちょっとしたメモなどを書くときも恥ずかしくなくなるようになりました。
調子がいい時は(字にも調子があるのです)「きれいな字だね~。」とも言われるようになりました。
物凄く恥ずかしかった私の字は、ある程度上手になり、中2の時にとうとうコンプレックスから解放されました。
もっと練習していたら、きっともっとうまくなっていたんだろうけど、練習帳もなくなってしまったし、めんどくさくなったので、エーカンや字の練習はやめてしまったけれど、私は身をもって「字は練習すると、上手くなるのだ!!」という事を証明したのです!
と言う訳で、娘もペン字の練習始めました
そんな訳で、誰に似たのか、私に似たのか、18歳で未だに子供っぽい字を書く娘が、遂にコンプレックスを克服すべく、字の練習を始めました。
今はいい教材が沢山本屋に売っているのね・・。
因みに、娘が字の練習をすると言った時に、『あれ??エーカンって今どうしてるんだろう??』と思って調べたら、もうとっくになくなっているみたいでした。
私はこれを使って上手くなったので、ちょっと残念ですが、あれは一体何だったんでしょうね??
とりあえず、エーカン自体は今でもヤフオクなどでは手に入るようですが、面倒だしいい教材も売っているのだからと、娘には練習帳を与えました。
本屋ではたくさん練習帳が売っていますが、とりあえず、私は解説が多いものよりも、実際に書いていくボリュームが多いものを選びました。
まずは、お手本をなぞって、その次に似たように書いていくタイプです。
私の実体験からも、「なぞる」というのは効果的で、脳に正しく形を認識させるのにとても有効だと思っています。
これ、絵にも同じことが言えるのですが、「見たまま描く」というのは、訓練なんです。
美術の先生もそう言っていました。
「見たまま描くのは、練習すれば誰でもできる。デッサンはある意味簡単なんだ。」って。
ひらがな終了し、ある程度進むと漢字の練習に入ります。
上手くなってきているものの、気を抜くと元来の癖が出て、緩い感じの字になっちゃってますね。
この辺を、根気強く練習していきます。
ただ、字って上手くなってくると、書くのが楽しくなってくるのよ。
みて下さいこれ・・。
一生懸命やり過ぎて、上手く書けたものの、ありえない字があるの分りますか??
この教材は、サイズも大きいし、字も大きめに練習できるので結構良かったなと思います。
欲を言えば、同じ字をもっとたくさん書いて練習できるものがいいなと思いました。
が、そういうものは市販品では見当たらなかった・・。
次は写経をやってもらおうかな??
そしてこれ。
教材はとりあえず2冊購入したのですが、もう一冊は『般若心経』www。
写経って、心の安寧やメンタルヘルスにすごくいいらしいよ!!
2冊目はこれをやりなさい!!
どこかで聞いたけれど、「写経」って、とても心にいい効果があるとか。
般若心経の意味とか分からなくてもいいんです。
心静かに文字を書くというのと、漢字の意味に力があるらしいのです。
そのへんはちょっとオカルトめいた感じになっちゃいますが、どうせ練習するなら、メンタルヘルスにいい影響があるものをと、般若心経買ってみました!
中身はこんな感じです。
おお、お経ですね。
般若心経は難しいから、字の成り立ちから書き順まで解説がありますね。
教材の所々には、般若心経や仏の教えについての解説もありますので、本格的に写経を始めようという人の一冊目にもいいかもしれません。
ただ、全体的に文字がきれいに見えるようにしたいなら、文章の7割を占めるひらがなを克服するのが第一条件となりますので、文字の練習するなら、まずはひらがなを練習するべきです。
文字は練習すると上手くなるので、迷っているなら一冊やってみるといいですよ
と言う訳で、私の実体験と娘の教本の話でした。
文字って、ちょっとの事じゃ上手くなったりしないし、生まれつきキレイな文字の人も多いから、何となく『練習しても無駄・・。』とか『持って生まれたもの』というイメージがついて回りますが、私は実際に練習して、そんなに恥ずかしくない字に生まれ変わったので、練習すれば現状より確実に上手くなると言えます。
今はいい教本が沢山本屋で手に入るので、ちょっとやってみるのもいいし、本格的に練習して級や段を取りたいなら、カルチャースクールや通信教育もあります。
通信やスクールだと、教材が違うので、上手くなるスピードは速いかもしれません。
あと、独学だと級とかは取れないかもしれないですね。
通信教育の大手、「ユーキャン」等でも、ペン字講座は人気です。
資料を請求すると細かい金額なども分かるので、一度取り寄せてみてはいかがでしょう??
あと、文字は一朝一夕に結果は出ないです。
私は通信でしたが、自宅で毎日1時間位は練習してました。
でも、ちゃんと上手くなるので、コンプレックスがある人は早めにスタートしてコンプレックスを克服しましょう。
それではまた。
今日ご紹介した教本はこちらです
通信講座の「ユーキャン」に資料請求するならこちらからどうぞ。